荒川弘 「鋼の錬金術師」 (22)

いよいよ最終章、ストーリーも佳境な22巻ハガレンは月刊誌のマンガでは本当にテンポがいい作品、戦闘シーンは少ない場面でも密度が濃くて話を引っ張り過ぎないのが素晴らしい。
ホーエンハイムがプライドとアルを閉じ込めてからキンブリーが来るまでの流れも上手かったし、さりげない情報のやりとりと信頼で次々とリンクしていくマスタング大佐やアームストロング少将の戦いも読み応えあり。最もぐっと来たのは大佐とハボックの会話、「パンツのゴムから装甲車まで」って男前すぎる雑貨店だ(笑)


23巻の見どころは賢者の石を手にした本気モードのアルとプライド、キンブリーとの戦いに、アームストロング姉妹とスロウスの戦い辺りかな。どっちも形勢不利なだけにどんな展開に持っていってくれるか、あとはやっぱりメイとエンヴィーも戦うんだろうか。
世界の王になると豪語するグリードの動きも気になるけど、21巻でブラッドレイ大総統が退場とも思えないからここでマッチングしたりする可能性もあるか。*1 5月発売のガンガンからは『獣神演武』と同時連載になるみたいだからオーバーワークになって完結までに作品の質が落ちないことを祈ろう、荒川先生がんばってー。

*1:旧アニメの大佐と大総統って組み合わせは能力的に相性が悪すぎるから、リンとの因縁も含めてグリードとバトルする方が無難な気がする。