機動戦士ガンダム00 #21(#46) 『革新の扉』

刹那が人類初のイノベイターになることがほぼ確定になった話、アバンでは電源を落とした暗闇のトレミーで刹那の瞳が金色に輝く。王兄妹が指定したラグランジュ5に向かうトレミー、ライルは組織とは別の自らの意思でイノベイターを討つこと誓うも、刹那への復讐に葛藤する。*1
先週のEDでカットされた部分、イノベイター機は瞬殺されてルイスのレグナントも意外とあっさり撃退されていたようで。刹那に言いようにやられてもまだ人間を侮るヒリングと、ダブルオーの戦い方に刹那の革新を疑うリヴァイヴ。


クラウスと合流したシーリン、もともと戦力がないのに地球上の支部がほぼ壊滅して存在も危ぶまれるカタロン。滅ぼされたアザディスタンの皇女だったマリナの歌が平和の象徴として反連邦勢力に拡がっていくのも不思議な感じ、彼女は政治的な力が弱いからしょうがないかもしれないけど。
やっと語られた王兄妹の過去、従者の鑑みたいな性格が当主の器じゃないと見切られた兄の紅龍と、当主にされたことで歪められた自らの未来をやり直そうとする妹の留美。世界の変革を望む理由にしてはスケールが小さい、紅龍が身を挺して守ったのに彼女の最期の扱いも小さすぎてさらに切ないよ。結局は何にも縛られないまま、ただ自分の望む未来を手に入れたかっただけかもしれない。


リジェネはイオリアリボンズから独立した計画を実行するために動く、ヴェーダの位置情報の真偽はともかく彼の目的が気になる、そろそろティエリアイノベイターとして覚醒するようトレミーに絡んで欲しいところだけど。
ついに仮面を外してグラハム・エーカーを名乗ったミスター・ブシドー、己がガンダムと戦うことを宿命と語り、刹那と決着をつけるための果し合いを求める。大切な仲間を奪われて、矜持を傷つけられても戦い続けることしかできない不器用な漢。それでも来週で散るって展開だけは勘弁して、そんな奴でも彼が好きなんだから。*2


レグナントは噂通りMS形態に変形、もう少し綺麗な人型になるようデザインすればよかったのに。戦うために作られて戦わされた挙句に兄を殺されたまま死ねないと叫ぶネーナ、何も語る間もなく一瞬で家族を奪われた恨みを圧倒的な力で晴らすルイス、果たした復讐の先には失った家族に対する執着ばかりの狂気と空しくなるばかりの何もない未来。
GN粒子による精神世界を涅槃と表現するグラハムに笑ったCパート、量子が集中するあの空間が人類とイノベイターが対話するための場所ってことか、本当にイオリアこそ鬼才って表現が相応しい。革新する刹那、対話をきっかけにグラハムが変わってくれることを切に願う。

*1:ニールのことを呟いたのは家族の仇だったことも関係しているのかなって、復讐を選ばなかった兄に何を思う。

*2:ちなみにマスラオは赤から白に塗装されて、実体剣を装備して名前はスサノオに変わったそうな。