山之口洋 「天平冥所図会」

奈良の都こと、平城京を舞台とした小説「天平冥所図会」、タイトルの意味は読み進めていくうちに気付くかな。*1 主人公の葛木連戸主はあまり知らなくても、登場人物の和気広虫吉備真備などは学校できっと勉強しているはず。
作中で具体的に扱われているのは東大寺の大仏建立、正倉院への奉献、藤原仲麻呂の乱宇佐八幡宮の神託など。歴史ものの小説でも新しいアプローチをしている作品、ネタバレにならない程度に書くなら、伝記よりファンタジーと思って読むのがいいかも。

*1:あとがきがあるわけじゃないからあくまで推測だけども。