小児救命 #5 消えた医師達…女医涙の決断

数少ない医師のひとりだった相馬(正名僕蔵)がやめたことで残りの医師への負担は大きくなり、青空こどもクリニック内のスタッフは心身ともにギリギリの状態。名波(藤原一裕)は頭痛を訴えた少女の亜美(大森絢音)に対して風邪薬を処方、帰宅後に体調を崩して再び病院に訪れたところへ居合わせた狩矢(塚本高史)が再処置し、啓翠会総合病院で検査を行ったところ脳腫瘍が発覚。
診断が結果的に間違っていたことはしょうがないと言う宇宙(小西真奈美)に、名波は連日の長時間勤務による疲労で問診の内容を覚えていないと答える。居酒屋で思い出していた回想シーンから以前と同じような失敗をまたしてしまったことが彼の心に大きな傷痕を残しているよう。


医師2名の欠員から一時的な診療時間の変更を訴える赤池渡辺えり)に宇宙はあくまでも24時間体制を続けることを主張、無茶と思える決断に弥生(笛木優子)も母親として支持。父親の冬悟(大杉漣)や流衣(山口紗弥加)も手伝いに来てくれてどうにかなりそうな雰囲気、現実にはありえない展開だと思うけど。
今回最も印象に残ったのは、意気揚々と帰宅した冬悟を泣き喚きながら呼び続ける宇宙の母親の姿。赤池と電話した後に誰かと話したのは数日ぶりとか、認知症になった妻の介護のために買いもの以外はホームヘルパーがいないと碌に外に行くこともできない現実に気が重くなる。


柾(陣内孝則)の昔治療した子どもたちとお酒を飲む姿は少しぐっときた、医療や社会福祉で子どもに関わったら生きて成長した姿を観ることができるのはきっと何よりも嬉しいことだろうから。柾も普段は口が悪いけど、やりたいことをやれって最後は背中を後押しする優しい上司。
狩屋の決断は青空こどもクリニックで働くこと、ただ宇宙と恋人同士だからなんだか興醒めなんだよね。来週はプロポーズするとか完全にぶち壊しな展開、そういう恋愛要素はなしで純粋に小児医療の話だけでいいんだけどなー。