井上雄彦「リアル (8)」

自身の引き起こしたバイク事故により高校を中退、他人に一生残る傷を残してしまった罪に苛まれる野宮朋美
車いすバスケットボールの有力選手でありながら、我が強くチームメイトと上手くいかずにチームを抜けた戸川清春
自尊心が強く、交通事故で下半身不随になったことを受け入れる事のできない高橋久信


それぞれが向き合うREAL(現実)――。

井上雄彦車椅子バスケットボールを題材にしたマンガも8巻目。ほぼ2ヶ月に1回の不定期連載で単行本が発売されるのも年に1回だけど、今買っているマンガの中じゃ最も楽しみにしている作品のひとつかもしれない。
今回は毎日リハビリに挑む高橋のエピソードが特に興味深かった、「歩けない世界」にもきっとある「9秒台」って言葉は、誰にでも無限の可能性があることを端的に言い表してる。野宮も夏美の言葉から自分の「これしかない!」ってもので新たな目標を見据える、「笑いたい奴は笑え!」って思い切る覚悟は脊損になった彼女が語ると重みがあるよ。


10月29日からは[リアル]×[コブクロ]というコラボ企画でW購入キャンペーンも展開中、誰か『時の足音』持ってないかな?やっぱりまた来年まで9巻を待たなきゃいけないことだけが心苦しい(笑)