流星の絆 第3話 「親の秘密とハヤシの王子様」

後編もまさに「妄想課長 高山久伸」だった、原作の描写から話を膨らませて高山(桐谷健太)をあれほど痛いキャラクターにしちゃうのがクドカンらしい。演技をしてるはずの静奈(戸田恵梨香)がキレて手を出しそうになってたのも笑えた。
錦戸亮は昨日のうたばんでタカさんにラストフレンズの演技とのギャップをネタにされていたけど、くだらないばか話をしているときの顔、功一(二宮和也)が書いた詐欺のシナリオの出演者としての顔、そして兄妹で話すときの真剣な顔の使い分けがそれぞれ巧くて泰輔ってキャラクターはとても魅力的。ニノの弟妹想いの優しい兄と友達のいないネクラな一面を持つ功一も面白いんだけどね。


カレーショップ 「ジョージクルーニー」 に柏原(三浦友和)と萩村(設楽統)が来たときは、ジョージ(尾美としのり)がいたら弟妹にずっと会ってないって嘘がばれちゃったりしないのかと思ったけど、暗い雰囲気が苦手だとかってタイミングよくジョージを追い出していたのはナイス。ノミ行為をしていた組織の顧客リストに幸博(寺島進)がいたことで、静奈は父親が博打好きだったことを初めて知るわけだけど、荷物はほとんど持ち出せなかったはずなのにまさか泰輔の作文まで出てくるとはね。
今回は日曜日に幸博と塔子(りょう)が博打にハマってるこのエピソードが特に良かった、ここは原作から演出を変えた印象はほとんどなかったけど、映像にしたからこそ表現できたリアリティーがあった。でもコウイチ(齋藤隆成)・タイスケ(嘉数一星)・シズナ(熊田聖亜)が両親の形見を選ぶシーンに現在の彼らが絡ませてあったのは必要なかった気も。


今までハヤシライスばかりを頼む珍客として登場していた行成(要潤)と功一のやりとりが彼を新たなターゲットにするきっかけに、もし親子で洋食屋をやっていたらと耽った刹那の想像が切ない。ちなみに脚本のタイトルは「ダイヤと嘘とやさしいレストラン」。
あと静奈が有明姓を名乗ってるから気になっていたのだけど、彼女はまだ功一たちと血が繋がってないことを知らないんだね。これは後々の展開に影響しそうだから、これからどうやって料理してくれるのか気になるな。