すてっぷと卒論、今の俺にできること

30日は後天性脳損傷による高次脳機能障害者のための作業所、ななの見学と作業の1日体験。緒に過ごした時間は5時間くらいだけど、見えない障害だけに今まで知識としてしか知らなかった脳外傷の一部を運良く経験することができた。*1
利用者さんやボラのスタッフさんが帰った後に所長さんに質問と卒論の相談、ただここでは脳外傷当事者への認識不足と現実を突きつけられる結果になった。それは悪い意味じゃなくて、よりリアルなこの障害と向き合っていくことの難しさを教えてもらえたってことなのだけど、俺としてはこれから悩みに悩まざるを得ない状況に追い込まれて絶望しそうになってたかも。


帰りに速攻でゼミの先生に送ったメールが昨日の21時半くらいに届いて、電話で相談。先生からいくつかアドバイスをもらったのだけど、その中で俺が見失いかけていた最も大切なことは「今の自分にできることをする」ってことだった。
高次脳機能障害当事者の本音を汲み取る技術は一般的な対人援助とは全然ちがう難しさがあって、専門家でさえしょっちゅう痛い目に遭うくらいなのだから、素人の学生がするインタビューなんてきっと論文のデータとしては話にならない。でも今必要なのは完成された論文じゃなくて、残り1ヶ月でやれるだけのことをやった卒業論文なわけで。


ぶっちゃけ財政的にはかなり厳しいのだけど、今できる最善の選択をするために再び豊橋まで行く可能性を考慮して計画を立てよう。次のゼミの中間発表までにアポだけでも取ってなきゃ洒落にならないっての。

*1:特に印象的だったのは記憶障害と見当識障害、注意障害の一面も見ることができた。でも、これはあくまで障害特性上の分類でしかないのだけど。