コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命 #010

今回は手術が多かった。まず西条(杉本哲太)は黒田(柳葉敏郎)の息子の健一(今井悠貴)を無事に救えた、今回のアウェイク手術で言語中枢を調べるってやり方はどこかで観たことがあるかも。
田所部長(児玉清)に辞表願を出した白石(新垣結衣)をフォローする緋山(戸田恵梨香)と冴島(比嘉愛未)は面白かった、あの彼女達なりの優しさってかなりのツンデレな気がするよ(笑)


医療ミスを訴えた真壁(阿南健治)の妻とお腹の子どもを思い起こさせる妊婦の急患、少し戸惑っていた三井(りょう)を藍沢(山下智久)がリードしていた気はするけど、母体優先から母子両方を助けると状況じゃなくて感情で判断していたよう。オペ終了後の三井との会話、黒田への相談からそんな迷いが窺えた。
藍沢は祖母の絹江(島かおり)のことが堪えてて、母子ともに救いたいと感情移入したり、黒田が息子へ自分のことを話せないことを自分に准えたりする姿が、彼の内面の不安定さを表している気が。今まで直向きに技術を磨き続けてきただけだったのが、翔陽大学附属北部病院に来てからは患者の身体から患者の周りの家族にまで視野が拡がったんだよね、それって医師として成長していると同時にやっぱり新たな悩みなんだろうけど。


右腕が使えない状態で容態が急変した患者を助けようとする黒田を前にして、思いの外立ち直りが早かった白石。もともと知識やセンスはあるからきっかけがあれば活躍できたのかなとも思うけど、以前の藍沢の手術を正確に再現する辺りは少し出来過ぎていた気もする。
黒田は手術後に素直に白石を褒めていたけれど、術中に助手をしていた藤川(浅利陽介)を見直していたような視線も印象的だった*1、まぁ彼は最終回でもフライトドクターとしてヘリに乗れそうにないけど。来週は今までで最もドクターヘリが活躍できる現場(だと思う)、今までの現場を反芻しながらフェロー達の成長を描いてくれるんじゃないかって期待していよう。

*1:手術の後で息子に突然褒められて、どんな顔をしていいかわからなかった黒田も良いリアクションしてた(笑)最終回は父親であることをカミングアウトできるか。