コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命 #009

3話分見逃しちゃったけど、HPのあらすじを読んでたからちゃんと流れは追えた。白石(新垣結衣)が黒田(柳葉敏郎)が腕を切断したのは自分のせいだって悩むのはありがちな展開だけど、そこに医師家系のつらさとか、さらには処置をした藍沢(山下智久)や森本(勝村政信)の苦悩する姿も描かれて中身が濃かった。
黒田は右腕と一緒に医師生命まで絶たれて、さらには離婚で連れて行かれて10年ぶりに再会した息子はエスカレーターからの転落と手術の難しい脳腫瘍。動揺した元奥さんには最も痛くて歯痒い部分を突かれて泣き付かれてと、たったの数日間で地獄に突き落とされるようなことも実際に起こり得るから恐い。


安全管理委員会で食って掛かった梶(寺島進)に対して、事務長の春日部(田窪一世)が言ったことは真実かもしれないけど、人間には不可能だと思う。ミスをしないのがプロフェッショナル、でも人間は絶対にミスをする。
そもそも現場の医師や看護師に100%ミスが起きないなら、安全管理委員会のようなシステムは必要ないし、同じ人間の日常にだって医療を必要とする事故なんか起きないよ。なあなあで済まされる問題ではないけれど、藤川(浅利陽介)が言ってたように本当は安全管理よりドクターヘリ事業の撤退が目的だって穿った見方もできるかもね。


藍沢の命より大切なものと、梶の生きててなんぼだって発言。死んだら本人には何も残らない無しかないわけで、藍沢の言ってることは生きているからこそ感じることができる悩みや苦しみで、でも人と人が関わる以上は死んだ方がマシって言葉じゃ片付けられないものが絆なんだと思う。
来週は今までで最も大きな事故が起きそうな感じ、他の病院のドクターヘリが全然登場しないけれど、実際それくらい珍しいものなのかな。藍沢と絹江(島かおり)の間にも何か動きがありそうだし、緋山(戸田恵梨香)や冴島(比嘉愛未)も頑張って白石を立ち直らせてほしいところ。