福井晴敏「機動戦士ガンダムUC 5 ラプラスの亡霊」

通学・通勤時間を使って読んでた『機動戦士ガンダムUC 5 ラプラスの亡霊』は1週間でやっと読み終わった。基本的に小説はネタバレしないで感想を書きたいから難しいなー。
4巻と同じで表紙は安彦良和、挿絵は虎哉孝征なんだけど、やっぱり安彦良和の描く絵の方が断然良いよ。前巻は表紙のマリーダ・クルスが物語のキーパーソンになったように、今回もやっぱり表紙のダグザ・マックール中佐がキーパーソンに。


子どもが大人と戦争の世界に巻き込まれていくのはガンダムの定番だけど、ガンダムUCの場合は主人公のバナージ・リンクスが結果として敵と味方*1どっちの顔も知ってしまったことが彼の迷いや恐れを深くしている。
人狩り部隊(マンハンター)」の二つ名を持つ特殊部隊エコーズのダグザ、バナージは彼を血が通っていない任務遂行のためだけのマシーンのような大人だと思ってた。でもラプラスの亡霊に近づいて、さらにはネオ・ジオン赤い彗星ことフル・フロンタル達に追い詰められていく中で。。。


ぶっちゃけ読んでて鳥肌が立ってしまった、ダグザがカッコ良すぎるから。地球に降下したオードリーやリディを含めて6巻の舞台は地球かな、ユニコーンガンダム2号機も含めて続きが気になるー。

*1:転びそうになっているのを見たら、どちらの人間であってもつい手を貸してしまう。敵と味方という分け方自体が彼には当てはまらない。