iPhoneのタッチパネルはひとつの選択肢



http://i-toadstool.com/blog/archives/134


iPhoneのUIに使われているタッチパネル。この機能の問題点は以前から指摘されていて、たとえばJRなどの自動券売機。

普段気にしない人は多いだろうけど、視覚障害者にとってはこの券売機は本当に使い勝手が悪い。今は一部の機種には金額を入力するテンキーが付いていたり、点字運賃表が設置されている駅もあるけどね。*1


この記事の懸念を敢えて言うなら、仮にiPhoneが大成功した場合、他のメーカーが挙ってタッチパネル搭載の機種をラインナップの中心に沿えてしまうってケース。iPhoneは新たな可能性を示しただけで、Apple自体は何も悪くない。

表示されているメニューに触れて直感的な操作ができるタッチパネル。その特性を活かした使いやすいUIはこれからどんどん出てくるかもしれないけど、視覚障害者にとって使いやすいタッチパネルはそう簡単には出てこないと思う。


Appleが提示したiPhoneのUIは進化じゃなくて、あくまで新たな選択肢のひとつ。だからボタン操作の今までの携帯電話が時代遅れとは絶対に思ってほしくないし、これからも多種多様な機種をユーザーが選べることがひとつのユニバーサルデザインにつながるってことも忘れないでほしい。


*1:JRのHPより。Suicaチャージまで対応している機種も。