BABEL



昨日はゼミの先輩達の話を聴くために2次会にも参加、当然のごとく終電を逃して。でも4年間で家に帰れないってのも初めてだったりする。

で、同じゼミの翔(仮)の家に泊めてもらうことに。彼のお袋さんが気を遣って布団を用意してくれたり、今日は朝食まで御馳走してもらったりで本当に感謝です。


本題に入ると、深夜に翔の部屋で観たDVDが『BABEL』。

タイトル通り、言葉の壁が大きなテーマ*1のひとつで。特に聾唖、聴覚障害者の声がこの映画自体のキーになってる。


初めてすべての日本語音声に字幕が付けられた映画、この意味が一瞬で理解できる人は少ないかもしれない。多くの人は考えたこともないだろうけど、字幕スーパーがある洋画と違って、聴覚障害者は日本人なのに邦画を観ることができない。


でもこの『BABEL』でさえも聾唖の人々がひとつのテーマになっているのに、最初映画が完成した時点では日本人俳優の出演シーンに字幕が付いていなかった。でも聴覚障害を持つ当事者や4万人以上の署名などの働きかけもあって、配給元のギャガもすべてのフィルムに字幕を付けて公開することに。


ちなみに『BABEL』のDVDでは字幕の表示が選択式になってる。今後は他の映画作品のDVDにも字幕を付けるよう、法制化も含めて活動していくとのこと。

聴覚障害を持つ友人がいるからなおのこと、ときどき彼女らの歯痒さがもどかしいくらい伝わってくることがある。直接手助けはできないかもしれないけれど、これを読んで一人でも多くの人が知ってくれたら嬉しいよ。


*1:見方によっては銃社会や人種・国境の問題など、テーマをもっと掘り下げられると思う。