劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-

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公開初日が偶然休みだったから観てきた、ってわけで早々にネタバレ全開の感想を。セカンドシーズンから2年後の成長したキャラクターと進化したMSに期待は大きかった、新しいイノベイター未知との遭遇ってだけでドキドキしていたよ。
グッズ売り場は特設コーナーだったせいか意外と空いてた、観終わってから買いに並ぶ人の方が多かった印象。クリアカラーのダブルオークアンタと刹那のパンフレットを購入、すごく気になっていたグラハム名言ノートだけ売り切れで残念。
観終わって最初に思ったのは、ガンダムらしからぬ要素からその面白さとは裏腹に黒歴史になりかねない問題作ってこと。間違いなく誰もが予想できなかった内容と結末、1回観ただけで理解できた人っているのかなー。


MSから書くと予告に出ていた(でも観るまで忘れていた)刹那のフラッグ、ライルのデュナメスがまずカッコいい、どうしてこれらの機体が運用されることになったのかが気になるから外伝とかでぜひ扱って欲しい。あと謎の映画「ソレスタルビーイング」に出てきたアルヴァトーレもどきは最初どうしてこうなったと本気で考えた笑。
新型のガデラーザは圧倒的な殲滅力はわかったけど、もう少しじっくり変形した姿を見せて欲しかった、あとは取り込まれちゃったならクアンタの前に立ち塞がるラスボス的演出に使うとかね。ラファエルガンダムは見せ場少な過ぎ、早々にトランザムと背中の人が出てきて刹那のために捨て身の囮になって出番終了は寂しかった、カッコよかったのに。。。
敵が強過ぎてあまり目立たなかった気がしないでもないサバーニャ、でもライフルビットは前作より圧倒的に強化されていてもはや反則技。ハルートはアリオスより断然活躍できて空気扱いじゃなかった、6つ目でガブスレイの中間形態っぽい画も素敵、でも正直速過ぎてよくわからなかった笑。
最後はダブルオークアンタ、あれだけ前面に出していた主役機なのに出番が少ない、でもチートとか言われそうなトランザムは00と同じ。ラストシーンはセカンドシーズンのエンディングの延長っぽいデザインだけど、刹那の身体も含めてどうなっているのか解説して欲しい。


キャラはまずデカルト・シャーマン、曲者そうな感じの新キャラだったのに退場が早過ぎて驚いた、エルスと融合してラスボスになるんじゃないかとか思ったの俺だけじゃないよね?正直ミーナと変わらないくらい適当な扱いをされていた気が、ピックアップするならもっと活躍させてあげようよと。
アレルヤとマリーの身体能力は相変わらずぶっ飛んでいてさすが超兵、できればトランザム時のハレルヤとの融合はファーストシーズンみたいな方が好きだった。ティエリアは刹那助けて出番終了でしょう、クアンタに搭載されてホログラム表示されていた画はむしろシュールだった。
アンドレイは男前なのに尺が短いからキャラが薄い、死に様も少し残念。グラハムも刹那のように死ぬことより生きることにシフトして今回は純粋に素敵だったのだけど、ビリーと比べると彼のひた向きさに胸が痛くなる、彼のラストシーンはなぜか悲しくて後味が悪かった。
ヴィジュアルの変化は残念ながらフェルトはヒロインらしくて好きだった、なのに刹那が目覚めてからは彼女のラストの台詞通りの切ない結末、出自を考えるともっと幸せなエンディングを描いてあげても良かったと思う。


金属状の異星体ことエルス、ガンダムが未知の金属生命体と戦うって展開は今までの作品になかった画期的な展開。それに対して相互理解を試みる刹那、クアンタのトランザムバーストによるイメージ映像は言葉を持たない彼らの実態をなんとなく理解することはできたけど、どうして攻撃が止められたのかとか刹那もティエリアも当然の如く異星へ飛んで行っちゃったのかと>仕組み的にも理屈的にも完全にぶっ飛んでる
エンドロール後の若かりしイオリアの会話シーン、このシリーズを締め括る最も大事なところだったかもしれない、そこが一番感慨深かったし。天才が求めたのは異星体とすら理解し合うことで、争いの原因になる火種を人類が宇宙に持ち込まない未来。
刹那がマリナの元に帰る、マリナはもう少し綺麗な齢の取り方をさせて欲しかったのが本音、金属味帯びた刹那の姿や変わり果てたダブルオークアンタはエルスの影響なのかな。最後まで理解に乗っ取った2人の物語、そんな終わり方も面白いのかもしれない。


全編通して多過ぎる情報量をまとめきれなかった感はある、掘り下げて行けばこの話だけでサードシーズンを作れちゃったんじゃないかってくらいに。まだ展開されるであろう他メディアの外伝、来年以降に発売されるであろうDVD&Blu-rayの追加映像や解説書からどれだけ補完されるかがポイントか。
週代わりの劇場キャンペーンもあるし、グラハム名言ノートも見ることできなかったからまた観に行こうかな。内容的にも未消化な部分やまた新しい発見もあるかも。