任侠ヘルパー 第2話 「頑固ジジイの涙」

スタッフの負担軽減など効率最優先のために全入居者にオムツ着用を強制するよう指示する羽鳥(夏川結衣)、賛成する和泉(山本裕典)と違和感を覚える美空(仲里依紗)って両方の反応もどっちもわかる気がする。車椅子の利用者、本村(津川雅彦)とケンカしたときに桜吹雪の刺青を見られてしまう彦一(草磲剛)。
彦一を付き添わせて外出する本村、再会した旧友が寝たきりになってる姿を見てショックを受ける。いくつになっても「好きで人の世話になってるやつはおらん」、あと何気に車椅子のロックとか扱いが自然な彦一。
急に老け込んでリハビリもやめる本村、失禁して美空に掛けられた言葉、「こんなことは恥ずかしくない」と繰り返す。身体の動きが悪くなったって矜持があれば恥ずかしくないはずがない、慰めるつもりの何気ない言葉が傷つける。


羽鳥の高齢者に求める理解と協力は強引のようで、その後の支援者が「ボランティア精神」で働くか、高齢者が「施設介護のレベルを受け入れる」かって意見はかなり現実的。
買い物の帰りにいじめられてる涼太(加藤清史郎)を見つける、プライド持てとか発破を掛けて、なんだかんだ言いつつも舎弟?にする彦一。退居する本村に「ちょっと面貸せ」と砂浜に連れ出してここでも発破を掛けて、最後はやる気にさせた本村の背負い投げで元気に。
和泉の「入居希望者はいくらでもいる」ってここもえらくリアルなご意見。最後の名言は「じじばばはプライドを持っちゃいけねえのかよ」って彦一の言葉、羽鳥のように当たり前の感性が失われていくのが社会福祉の現状でもあると思うけどね。