機動戦士ガンダム00 #17(#42) 『散りゆく光の中で』

セカンドシーズンじゃ最もショックが大きかった、確かに今まで散々死亡フラグは立ちまくっていたけど、ここまで最悪な展開に持ち込むとは思いもしなかった。アバンはアンドレイの回想、人革連の軌道エレベーターの技術者たちを守るために結果として妻のホリーを見殺しにしてしまったセルゲイ、幼くして芽生えてしまった憎悪。
同じ過ちを繰り返す人類を導くためにイオリア・シュヘンベルグが生み出した存在がイノベイターリボンズが生み出したと話すリジェネたちは本来計画には入ってなかったのかも。最近のリボンズは創造主の矜持を持ったというより、増長したアレハンドロ・コーナーに似ている気がして心配。


ダブルオーライザーの圧縮粒子解放はオーライザーのGNコンデンサーを操作しなきゃいけないのかな、まぁ沙慈を乗せるための設定だったのかもしれないけど、マリーも含めて「守るための戦い」がキーワードになってたと思うし。アロウズ側はエンプラスを出撃させて迎撃、っていつの間にメメントモリの防衛に加わってたんだろう?
ツインドライヴで圧倒的な粒子放出量を誇るダブルオーライザー、エグナーウィップのプラズマ攻撃を受けるもトランザムライザーの圧縮粒子解放でGNフィールドごとエンプラスを真っ二つにして撃墜、でいいんだよね?トランザムライザーのポテンシャルの高さはわかるけど、あそこまで簡単にデヴァインもやられちゃうと一瞬状況が理解できなかった。


トランザムライザーの巨大ビームサーベルメメントモリにダメージを与えるも、わずかな反撃で都合よく止められることもなくアフリカタワーを掠めたレーザー光は軌道エレベーターを崩壊させる。ピラー外装部のオートパージは被害を最小限に抑えるためなのかな、人質の乗ったリニアトレインは空中で爆散、ただ後悔するしかないハーキュリー大佐。
スメラギさんの指示で大都市部へのピラー落下を防ごうとするガンダムGNアーチャー、有視界通信のメッセージもあってカタロンや連邦軍マネキン大佐の指示を受けたアロウズまですべてがひとつにまとまった光景は最終回みたいだった。


打ち落としたミラーの粉塵が消えてアフリカタワー周辺の惨状を見渡すセルゲイ、呆然としたハーキュリーの無事を確認したも束の間、アンドレイの撃ったビームに射抜かれるジンクスⅢ。父親をクーデターの首謀者と勘違いしたまま、弁解も聴き入れずに激昂するアンドレイの刃がティエレンタオツーを貫く、返す言葉を探しあぐねてほとんど無抵抗だった気もする。
自分の責任で妻を失って、息子との向き合い方もわからずに努力を怠っていたと後悔を滲ませる瀕死のセルゲイが痛ましかった、あの状況で爆発する自機に巻き込まないようそっとアンドレイのMSを離れさせて。今までソーマを大切にしている描写が印象的だったけど、それ以上に息子を思ってる姿が最期に描かれるのは本当に悲しすぎる結末だった。