小児救命 #6 「奇跡の夜!! 世界一孤独な妊婦」

今回は「逃げたらダメ」がキーワードになってた気がする、欠勤が続いてた名波(藤原一裕)は宇宙(小西真奈美)と赤池渡辺えり)の辛抱強い説得でついに復活。出てきたのは以前のトラブルの回想くらいだったけど、自分を見つめ直す時間を持てたことが大きいのかな。
狩矢(塚本高史)は「青空こどもクリニック」に行くことになったけど、結果的にまた置いて行かれることになった拓実(田中碧海)の心中は複雑。担当が変わることを告げられてピアノの鍵盤を叩き付けた次の瞬間には平静を装ったり、最後に看護師の仕事を狩矢にやらせて「もう宇宙先生のところに行っていいよ」と言ったり、まだ子どもなのだけど自分でものを考えられる子どもの心のケアは難しい。


「熱心さん」みたいな母親(岩橋道子)って一番危ないタイプだと思う。もちろん子ども(坂井和久)のために頑張ってるのはわかるのだけど、なまじ医療を勉強してるから思い込みで今回のように子どもを精神的に追い詰めちゃったり、場合によってはその判断で危険な状態になる可能性も。
今回の「熱心さん」のメモを参考に宇宙が作ったフローチャートは面白いアイディア。実際はそれに当て嵌まらない例外的なケースもあるけれど、素人の親が勝手に判断するわけじゃなくプロの医師が子どもの状態を擬似的に診断してくれれば、混雑や不安の軽減にも繋がるだろうから。


冬悟(大杉漣)が赤池に語った宇宙の「結婚したくない」ってエピソードは痛々しい。虐待を受けた子どもが親になってから虐待するケースが多いって話をどこで聞いたか、子どもながらに過去に受けた虐待を将来自分が子どもにやってしまうかもって考えたらとても傷付いたんだろうな。
最後にクリニックへ駆け込んできた妊婦を宇宙だけが全然違う視点で観ていたのはこのエピソードとも結び付いてた。「逃げていたらダメ」なんだと前を向いた宇宙だけど、過去の虐待や母親(大塚良重)の認知症をこれから知らされる狩矢はどんな反応をするかな。