イノセント・ラヴ 第四話 幸せの兆し

佳音(堀北真希)と兄の耀司(福士誠治)の絡みから少しずつ甦ってきた真実の記憶、ラスフレのスタッフだからって安易過ぎる発想だと思ったのだけど、父親から佳音への虐待があったのは間違いなさそうな雰囲気。ベッドで叫んでいたシーンは繰り返し出てきているし、養父からのケースよりは少ないけれど、実父からの性的虐待って現実にある話だから恐ろしい。
事件後に佳音がPTSD心的外傷後ストレス障害)で精神科に掛かってたことと、家族の記憶を思い出そうすると動悸が激しくなってたことは目の前で父親を攻撃する兄の姿を目撃したせいかな。池田(豊原功補)が殴られちゃったから、当時の精神科医から真実の一部を聴き出せるかは微妙な状況。


耀司が池田を嫌う理屈はわかるんだよね、昔の事件を蒸し返すことで妹が好奇の眼に曝されることは確実だし、今まで忘れていた悪夢のような記憶で彼女が再び傷付くことは目に見えているから。池田は仕事として兄妹に接触していろいろ調べているけれど、それも世間に真実が理解されれば結果的に佳音のためになるって意味では間違いとは言えない。
でも殉也(北川悠仁)を襲うとしていた理由はよくわからないんだよね、佳音に誰のことも好きになるなって抑圧してるわけでもないのに、彼女に好意的な男性に敵意を持ってる。ただ聖花(内田有紀)の世話をしている殉也を観たことで、ただ下心で妹に手を出そうとしている優男じゃないと認識を改めていたみたい。


昴(成宮寛貴)の秘密が思ってたより早く出てきた、ユキオ(中村倫也)のセリフがストレート過ぎて驚いたけど、一度そっちに踏み込んだら女性をパートナーにしてはいけないって暗黙のルールみたいなものがあるのか?いずれ彼の本音や過去も語られるかな、実は殉也と聖花への想いにも関わってるかもとか深読みしてみる。
美月(香椎由宇)が恐いよ、ほぼ植物人間状態の聖花と人殺しの兄を持つ佳音を十字架と汚れって表現するとか。現実的に考えて人殺しの家族と一緒になれるかって難しい話だけど、佳音のようにその人柄で理解を得られれば想ってる人に愛されることだってできるんじゃないだろうか、それこそ奇跡みたいな話かもしれないけど。*1

*1:佳音と殉也が結ばれる可能性があるかは別として、加害者家族との付き合い方って意味で。