ガンダムUC、砂漠越えだって生きることだって

今日買った機動戦士ガンダムUC最新刊を読んでいて思うところがあったから引用。

ジンネマンはふんと鼻息をつき、砂をかぶったキャプテン帽をはたくと、「おまえは他人になにを期待しているんだ」と吐き捨てる声で言った。
「人間、普通に生きてりゃ、てめえの面倒をみるだけで精一杯だ。死ぬか生きるかって時は、特にな。口先でもなんでも、声をかけてくれる他人がいるだけでありがたいと思え」

俺は他人に何を望んでいるのだろう。死線を彷徨う戦争の真っただ中にいなくても、誰もが自分自身や大切なもののために精一杯になっているのは自然なこと。
だから思い描く世界が目の前になくても絶望するべきじゃないし、その中で手を差し伸べてくれる人がいるならその思いを無碍にしてもいけない。誰にだって生きることがしんどくても、誰かを思うやさしさがある。

一杯の水と、ほんの少し分けてもらった他者の情愛。誰もが同じように辛いのだとわかっただけで、もう少し歩いてみようかという気分になる。その単純さと、やさしさをもって……。

自分ばかりが辛いとは思っていなくても、自分のことで精一杯だから他人のことを理解するのはとても難しいわけで。ささいなきっかけで共鳴できれば、それだけで前に進めるのかもしれない。
最近こんなことばっかり書いて申し訳ない、本当に面倒くさい性格してるわ(笑)