これからのiPhoneに求めるもの、見送った理由

神尾寿のMobile+Views: 本当にiPhone 3Gは“失敗した”のか (1/2) - ITmedia +D モバイル


この記事が見送りの決定打だったかな、iPhoneについて自分なりにまとめてみる。まず上の記事にも書いてある通りiPhone 3Gは失敗していない、携帯電話市場より規模が小さいスマートフォン市場でひとつの機種が100万台も売れることなんてありえないし、煽りまくった挙句に失速だって騒いでるメディアはiPhoneが長期戦モデルであることを全く理解できていない。
iPhone 3Gは世界同時発売に合わせるために、日本語入力環境の弱さや絵文字が使えないなど日本市場向けにチューニングされていない未完成な状態で発売された。ただiPhoneが日本の携帯電話と大きく違ったのは、ソフトウェアのアップデートを繰り返すことで問題点を修正するだけじゃなく、新機能を追加して進化させることでさらに魅力的な機種にしていること。


ソフトバンクによって2年間機種代を分割して支払うモデルが定着した現在、ソフトウェアを成長させることで長期的に使える設計思想はとても優れていると思う。機種変更する機会が減るはずなのに買い換えを促進するように春・夏・秋冬商戦と大量の携帯電話をリリースする日本の携帯電話市場はどう考えたって不健全なわけで、iPhoneのように進化することで長く使いたくなる携帯電話を日本のメーカーにも開発してほしい。
今のiPhoneワンセグおサイフケータイ・赤外線通信がないけれど、こういうハードウェアの部分はiPodシリーズのように1年ごとの新しいラインアップで機能追加してくれれば十分。ソフトウェアのバージョンアップと同時進行で考えるなら、外付けのパーツと合わせて対応させるって選択肢もあり。


で、こうやって持ち上げまくった挙句になぜiPhoneを買わなかったかというと、まずホワイト学割に対応していない。でもワンセグとかは全然使わないからハードウェア面が劣っていることはさほど気にならないし、いくらでも伸びしろがあるソフトウェア面はそれこそ文句なし、ただアドレスがi.softbank.jpドメインになることだけは最後まで妥協できなかった。
このドメインが原因でソフトバンクユーザーなのにアドレス変更が強いられるし、つい最近ドコモとKDDI対応するまではインターネットメール扱いで受信拒否や文字化けと冷遇される始末。ソフトバンクAppleに働きかけているらしいけど、キャリアメールに対応してくれないと今度はiPhoneから機種変更するためにアドレス変更を強いられるわけで、ソフトバンクをメインで使ってるだけにそれは納得できなかった。


まぁホワイト学割はおまけみたいなものだからどうでもいいのだけど、他のスマートフォンのようにキャリアメールに対応することが今のiPhoneに求めるただひとつの要求。現状のiPhone 3Gはもしウィルコムで発売してくれたら間違いなく機種変更するのだけど。*1
あと以前にこんなニュースもあったけど、個人的には一般的な携帯電話のテンキーを搭載したiPhoneを作って欲しい。今使ってる913SHくらいのサイズでボディいっぱいのディスプレイをタッチスクリーン式にして操作、文字入力のみ下のボディのテンキーで打つって感じ、Apple×SHARPでもいいからいつか実現しれくれないかなー。

*1:つまり2台目需要で考えるなら全然あり、メインとして使えないって話。