コードギアス 反逆のルルーシュ R2 TURN 19 『裏切り』

突然敵陣のど真ん中に自ら赴くシュナイゼルは気でも違ったかと思ったら、抜け目なくモルドレッドと一緒にフレイヤを持ち込んでたり、調子に乗る玉城を煽ててわざと交渉に参加させて黒の騎士団を崩しに掛かったりホント策士だよ。ディートハルトの優秀さも仇になった、と言うより見事に黒の騎士団の内部事情も含めてシュナイゼルに読み切られてたって感じ。
揺さぶられる黒の騎士団に追い打ちを掛けるように扇はヴィレッタと簡単に掌を返して、状況証拠と朝比奈の最後の通信を思い出した藤堂も見事に裏切る。彼らに嵌められたルルーシュはナナリーを失ったことと、チェスで全く敵わなかったシュナイゼルを前に庇ってくれるカレンをわざと切り捨てる。


状況もわからず必死にルルを元気付けようとするC.C.も健気過ぎる、最悪の裏切りを受けたと思ったカレンが最後のルルの一言を聴きとったのは今後の伏線になりそう。それにしても藤堂への通信時やロロに当たり散らしたときのルルの壊れっぷりが最高だった、あの狂気にぞくっとしたよ。
ルルとカレンのやり取りも良かったけど、やっぱり本性を現したルルに切り捨てられたロロが死ぬまでギアスを連発して最後までルルを守ろうとする姿は意外な最期だった。孤独な暗殺者から偽りの兄弟になったことは籠絡される以前から彼の安らぎになってことが逆に切なかったし、あれだけロロを憎んでたはずのルルもすべて失った自分を命がけで守ろうとする彼に心を動かされた。


最後までルルから離れないジェレミアとスザクがフレイヤで作り出されたクレーターで話したシーンは、精神が壊れたスザクのランスロットアルビオンにサザーランド・ジークが撃墜される伏線なんじゃないかとか思ったり。彼は絶対にルルを裏切らないけど、それゆえに彼を守って死んじゃう気はするんだよね、新しいランスロットの引き立て役になりつつも最高の散り際を観せてくれそうだし。
相変わらず皇帝は何かやらかす気満々だから、この流れだと世界を破滅させる皇帝にブリタニアと黒の騎士団が一緒に立ち向かうとか。予告で刃を向けられてたジノやキャラクター紹介だけされてる未登場のナイトオブラウンズ*1はどう動くか、ルルの動きによって複雑さを増す物語と新たなどんでん返しが気になってしょうがないって。

*1:トゥエルブのモニカは最初に出てたんだね、ルルが藤堂に狂ったように命令するところから観たから知らなかった。あと先週まで行方不明扱いだったキャラが、全員死亡になっててかなりショック。