CHANGE 最終話

啓太(木村拓哉)が病気になって倒れるのは当然の結果、どう考えたって今まで働き過ぎだったし。でも瑠美子先生(堀内敬子)が記者会見で深刻そうに話してた割には、完全回復するまでも早過ぎ。
それにしても神林(寺尾聡)はやることみんな手が込んでるな、もっと別の方向にその能力を活かせばいいのに。わかりやすかったお見舞いはともかく、初めに選んだ閣僚にもしっかり内閣崩壊のトリガーを仕込んでたとはね。


お茶の話は地味だったけど、「今までずっとやってたから正しいわけじゃない」とか「小さい問題だから見逃していいって考えは、大きい問題も見逃していいってことになる」とかちゃんと言うべきことは言ってた。
ただ、水筒のお茶を飲んでから心変わりするのも妙な展開だったけど(笑)


国民に向けてのメッセージはちょっと長すぎな気が。でも前半の国民から観た政治家像の話はすごく共感できた、ドラマが実際の政界とどれくらい違うものかは簡単に確かめられないけど、俺らが何やっても意味ないんじゃないかって思わされてきた部分はある。
解散総選挙は予想通り、責任を取って政治の膿を出してまた政治ができる可能性のある選択肢って、それくらいしか考えられなかったし。でも普通はこうやって解散しないから、最終話まで型破りだったわけだけど。


なんだかんだで最終回は理想的な終わり方だった、啓太がまた総理になるところまで描いちゃったら興醒めしちゃいそうだしね。このドラマをきっかけに政治への関心が高まる可能性はあまり期待できないけど、大きな志にカリスマや努力という才能を持った朝倉啓太のような若い政治家の誕生を待ち侘びるかぎり。
そんな奇跡は夢物語で終わっちゃうかもしれないけど、少なくともこれからの政治家や官僚には、もっと若くて強い信念を持った人たちが表舞台に出てきてくれないかな。