NPO法人設立記念 高次脳機能障害シンポジウム 「いま、ほしい!支援を実現するために」

今日はこのシンポジウムのために日本財団ビルまで行ってきたよ。
洞爺湖サミットの影響か、虎ノ門駅周辺はかなりの数の警官がパトロールしてた。会場も定員250名だったからか思ってたよりも人が多かったかな。


特に勉強になったのは基調講演1を担当したグスタフ・ストランデルさんの話。社会福祉の関係者にとって、スウェーデンが世界トップクラスの社会福祉国家ってことはあまりに有名な話なのだけど、実際スウェーデンの人に直接話してもらうと今までのイメージを変えてくれる興味深い話もいくつか聴けた。
最も意外だったのはスウェーデンなどの北欧4カ国*1が福祉先進国であると同時に、ヨーロッパ内でも経済大国としても成長しているってこと。お金がかかる福祉を重視すると経済が犠牲になるって日本じゃ考えられてるけど、スウェーデンは見事に逆の結果を出してくれてる。


グスタフさんは他にもスウェーデンの歴史と高齢化のスピード、白夜や移民などの特徴を踏まえた説明にジョークも交えながら話をしてくれた。障害者や認知症高齢者などのための日本とは一味違った福祉用具、触れあい大切にするタクティールケアや音楽療法にも使えるブンネ法の話も新鮮だったね。
HANDISAMってところが作った3分くらいの動画で、多くの人が車イスで生活することが当たり前の「IF」の世界の話も面白かった。その世界じゃ健常者は給料が安くて、車イスで生活する彼らに合わせた低い天井に頭をぶつけて転倒してたり、現実の健常者のために作られた世界で障害者や高齢者が苦労する姿を逆手に取った物語だった。


渡邉修先生や他のパネルディスカッションの方々もかなり細かい資料を作ってきてくれたから、東京都を主として高次脳機能障害の現状を知るにはいいかも。時間があまりなかったから当事者の方の話をほとんど聴けなかったのは残念。
今回の資料をしっかり研究して、夏以降の授産施設見学や全国大会に役立てたいな。あと次はもっと積極的に誰かへ話を聴きに行こうね、俺(´・ω・`)